▼はじめに
プラモデルを作っていると接着剤や塗料などの匂いが気になります。
特に塗装に使う缶スプレーやエアブラシを使うと、部屋中に塗装ミストと匂いが充満してしまい、
部屋も汚れてしまいます。自分の健康の為もありますが、何より家族から嫌がられます。
単純に扇風機を外に向けるという簡易な手もありますが、今回は市販されている塗装ブースではなく
塗装ブースを自作してみることにしました。
なぜ自作するのかというと、市販のものは吸引力が控えめらしいということだったので、材料も選べば、
費用も市販よりも安くできそうということでチャレンジしてみました。
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▼塗装ブースのタイプを決める
まずは、どのような塗装ブースにするか考えてみます。
・換気扇を窓側にするか、手元側にするか? →窓側に換気扇
・換気扇のサイズは? →羽根径20cm
通常市販されている塗装ブースのほとんどは、塗装ブース背面に換気扇(シロッコファン)があり、
排気する「押し出し型」になりますが、検討した結果、塗装ブース→排気ダクト→窓側に
換気扇という「吸い込み型」でいくことにしました。
吹き付けていて逆流してしまう「吹き戻し」という現象が発生しにくいこと、塗装ブース背面に
換気扇がないことから、机の上が広く使えるということでこの方式でいくことにしました。
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(吸い込み型)
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(押し出し型) |
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▼塗装ブースをつくる
どんなものが売っているのか近所のホームセンターを見てみました。
心臓部は、台所用換気扇の羽根径20cmを使います。材料は加工の簡単な材木とダンプラ
(ダンボールプラスチック)を使います。接着にはホットボンドを使います。
簡単に使えて強力に接着できるのはもちろん、隙間も埋めることができます。
排気ダクトには口径10cmのアルミダクトを使います。接続部は取り外しができるように
エアコンキャップを使うことにしました。
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<購入品>
・換気扇(森田電工製 MX-20KF) 羽根径20cm
・アルミダクトホース 1m(伸ばすと3m)
・材木
・ダンプラ(ダンボールプラスチック) 2mm厚
・エアコンキャップ 口径10cm×2個
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<作り方>
1.換気扇から背面のシャッターなど不要な部品を外してしまいます。
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2.換気扇を窓枠に置けるように木枠を作ります。
木枠と換気扇はメンテナンスできるようはずせるようにしておきます。
排気用のアルミダクトを接続できるように、ダンプラとエアコンキャップで作ります。
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3.塗装ブース側はダンプラを切って、まわりに飛散しないようにこのような形にしました。
市販の塗装ブースの形状やサイズを参考にされると良いと思います。
換気扇にはメンテナンスが面倒なので、塗装ブースの前にフィルターをつけることにします。
丸い穴でパンチングされた板の上に換気扇用のシート状のフィルターを表と裏にグルリと
巻いて、四隅をダブルクリップで止めたものを立てかけて使います。
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この方法だと気軽に交換できて便利です。
今回はパンチングされた板を使いましたが、餅や魚を焼く角網を使ってもいいと思います。
換気扇についていたフィルターも最初は使っていたのですが、交換がめんどうなのでやめました。
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▼使ってみて
塗装ブース内のものは綺麗に吸い込んでくれて塗装ミストが飛び散らないので快適です。
吹き戻しもなく、ファンが窓側なのでとても静かです。
部屋の臭気をすべて取ってくれるのかと思っていたのですが、さすがにそこまでは無理でした。
次回作る時は、この点を改善したいと思います。
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