PLAMO再入門 「プラモデルの塗料の種類

 
よりリアルに仕上げたり、改造した場合には塗装が必要になります。
プラモデル用に様々な塗料が販売されていますので、どれを買って良いのか
判りにくいと思いますが、それぞれの特徴を理解して使いこなしましょう。
 
▼塗料の種類
 溶剤系アクリル樹脂塗料(ラッカー系塗料)
 
  グンゼ産業の「Mr.カラー」が有名です。。
  乾くのが速く塗装皮膜が強く綺麗です。
  ガンダムカラー、スプレー塗料もこの仲間です。
  シンナーの匂いがきついので、特に換気に注意して使用します。

 タミヤカラー(水溶性アクリル塗料)
 
   ラッカー系に比べると乾くのが遅い分、筆塗りしやすく
   塗りむらになりにくい。水性なので水で洗えますが、
   塗料を薄めるときは、専用のうすめ液を使います。
   水で薄めることはできません。
   もちろん乾けば耐水性になります。 

 水性ホビーカラー(水溶性アクリル塗料)
 
   ラッカー系に比べると乾くのが遅い分、筆塗りしやすく
   塗りむらになりにくい。水性なので水で洗えますが、
   塗料を薄めるときは、専用のうすめ液を使った方が良いです。
   こちらは水でも薄められます。
   もちろん乾けば耐水性になります。

 タミヤエナメル塗料(エナメル塗料)
 
   乾きは遅いぶん、塗りむらになりにくい。
   ラッカー系、水溶性塗料で塗ったあと(乾燥後)に
   上から塗っても下の色と混ざり合わないので、
   凹んだところへの「スミ入れ」や「ウォッシング」という
   汚しの際に拭き取りができるのが特徴です。
   プラに直接塗ると劣化して割れてしまいます。
 
 子供もいるので、ラッカー系はシンナーの匂いがきついので、タミヤカラーと水性ホビーカラーを使いはじめ
 たのですが、匂いの点では良いのですが、乾いたと思って触ると指紋がついたり、翌日でも乾いていない
 こともあるのがどうしても使いずらく、ラッカー系中心になりました。換気には特に注意が必要ですが、
 乾くのが早く、塗膜も綺麗です。
 
▼塗料のつや
 つやあり(光沢、グロス)、つや消し(フラット)、半つや(セミグロス)があります。
 全ての色に対して、つや消し、半つやがあるわけではありません。
 つやけし剤(フラットベース)を混ぜることで、つや消しや半つやにすることができます。
 
▼塗料の撹拌と濃度
 塗料成分は沈殿していますので、棒を使って撹拌するか、カクテルを作る時のようにビンを良く振ってから
 使います。特にメタリック系のシルバー成分は沈殿していますので、棒を使って撹拌しましょう。
 撹拌する棒は、タミヤの調色スティックが便利です。
 
 塗料の濃度ですが、そのままでは濃いので薄めて使います。使う塗料、個人差はあると思いますが、
 筆塗りなら1.5倍〜2.5倍、ハンドピースで吹くなら2.5倍〜3.5倍にうすめ液を使って濃度調整を行います。
 自分なりの最適な濃度を見つけてください。購入状況で濃くなっていることもありますので、
 体感で覚えましょう。慣れてくるとわかるようになります。
 
 塗料のビンから塗料皿等に移す際には、棒を塗料のビンにつけて、この棒を伝わらせるようにすると、
 こぼれずに移すことができます。棒はタミヤの調色スティックが便利です。
 乾く前にさっと拭くだけで綺麗になってくれます。

 
▼塗料(うすめ液)の保管

 塗料の保管に密封できるタッパーを使っています。どうしても揮発するので、匂いをなるべく発生させないように
 しておきます。

 
▼缶スプレーの塗料を取り出す
 缶スプレーにしかない色をエアブラシや筆を使って塗る場合の方法です。
 缶スプレーのノズルにストローをつけて、途中で取れないようにセロテープ等で止めます。
 多少の隙間は問題ありません。この状態で空き瓶に吹き付けて塗料を取り出します。
 塗料にはガスが含まれているので、よく撹拌してガスが抜けてから使います。
 写真は車の補修用のクリアー缶です。

 
▼スポイトを使う
 塗料の種類にあわせて、うすめ液も用意しましょう。うすめ液は大きめのスポイトを使うとこぼさず便利です。
 小さいスポイトは面倒なのとこぼれやすいです。綺麗なうすめ液用と汚れたうすめ液用を用意してます。
 注ぎ口キャップは注ぐのに便利なだけでなく、回転させることで開閉できるのでムダに匂いを広げません。

 
▼洗浄用うすめ液の使い方
 筆洗い用にうすめ液を2つのボトルに入れています。1つ目で最初に洗い、仕上げで2つ目のボトルで洗います。
 2つ目が汚れてきたら、1つ目に入れ替えて、新しいうすめ液を入れて繰り返し使うようにしています。
 もう1本のボトルはハンドピース洗浄用として使っています。
 ボトルはガイアノーツのスペアボトルを使っています。少し大きめでちょうど良い大きさです。

 
▼下地材

 サフェーサー
  塗料とよく似ていますが、塗装前に塗る下地材です。
  細かい傷やヒケを埋め、塗料が剥がれにくくなり、
  プラスチックの透けを防ぎます。下地の色が均一になることで
  表面の傷を見つけやすくなり、塗料の発色も良くなります。
 
  昔は隠蔽力の強いグレーやシルバーの塗料を吹き付けて
  いました。今でこそサーフェイサーは定番化していますが、
  昔はなかったような気がします。
 
  写真は瓶ですが、缶スプレーのものもあります。

 金属プライマー
  金属地に塗装する前に塗る下地材です。
  塗料をそのまま金属地に塗るとすぐ剥がれてしまいます。
 
  プラモデル用接着剤のようにフタにハケがついていると
  便利なのにと思います。
 
  写真は瓶ですが、缶スプレーのものもあります。
  


 

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